パワー光る谷和
V争いをリードする115期6人の脚力は優劣が付け難いが、谷和也が連の軸には最適か。ここまで優勝3回に対し、準Vは実に11回と歯がゆい戦績ながら、結果を気にせず前へ前へ攻め込む攻撃的なスタイルは力を感じさせる。開催中止で2カ月近く実戦から遠ざかったが、直前の5月武雄MNを走れるのでレース勘も不安なかろう。地脚を生かした積極策で、熾烈な115期対決を制する。タテ脚ある樋口有樹郎や肥後公允が援軍だ。
ツボにハマった時の破壊力なら山本修平が一頭地抜けている。とにかくスピードが上がったところからのまくり、カマシは強烈。こちらもあと一歩で押し切れないレースも目に付くが、後続を一気に突き放してしまえば勝てる。
まくりのキレなら松尾勇吾で、昨年終盤には特班にリーチを懸けたほど。その後、落車して鎖骨を骨折しているが、もう影響はない。“自分が仕掛けるタイミングが来たらしっかり仕掛けるように心掛けています”。上がり11秒台の快速を発揮してのV奪取には警戒が必要だ。
レースを見過ぎてしまう癖があり、やや成績が安定しないのが伊藤奎。しかしながら、そのパンチ力にはデビュー当初から定評があり、2月前橋MNでV、4月佐世保MN、奈良MNを1着と最近はしっかり自分の競走が出来ている。狙い澄ましての一撃で決着を付けても不思議ない。
小柄な体格にも先行策で売るのが勝谷勝治。小塚潤、小川大地の愛知勢のガードで好機に飛び出せば波乱を呼ぶかも。
痛めていた膝の具合が良くなった池川瑠威も上昇一途。長欠から復帰後はまだVがないものの、モツれれば一発が怖い。