中本匠が本領を発揮
全プロ記念組が不在で、混戦メンバー。中本匠栄-小川勇介の九州勢がV争いの軸とみる。S級優勝は一昨年9月広島の1回しかない中本ながら、脚力的にはメンバー最上位と評価して良く、4月高知記念でも1着で準決に進出していた。高知の最終日には落車したが、50日ほどレース間隔が空いただけに心配なさそう。同型の動向を見極め、好機に踏み出せれば勝てる。小川は4月武雄でのブロックセブンで勝利。今岡徹の先行を利して楽に抜け出しており、中本の仕掛けが早まれば逆転も。
安定感抜群な河合佑弥から狙ってもいい。3月前橋では三谷竜らを封じて逃げ切り優勝しており、タイミング良く飛び出せば別線完封の走りが見られそう。関東の援軍は阿部大樹くらいだが、組み合わせ次第では近藤保や、青森勢の加勢も期待でき、ラインもしっかりするはずだ。
谷口遼平、笠松信幸らの中部勢にも魅力を感じる。谷口は、昨年末にS級に復帰して以来、連対を重ねており、4月武雄記念でも一次予選を逃げ切った。仕事確かな笠松とのタッグならあっさりのケースも考えられそう。
近畿勢は地元の高久保雄介の奮起に懸かっている。まくり一辺倒から最近は仕掛けが早くなってきている高久保は確実に調子を上げている。混戦だけに一発は十分。