スピード光る中本匠
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、選手の移動を最小限にすべく、九州地区開催の今節は西日本の選手だけの開催となっている。
スピード豊かな中本匠栄のまくりは破壊力抜群だ。2月小倉G3の初日特選では好位置キープしてのまくりで松坂洋、武田豊、佐々木豪らを撃破している。自力勝負でも十分に優勝は狙えるが、徹底先行の林大悟との連係が叶うようなら展開の利を得られる可能性もある。4月高知記念の最終日に落車したのは気になるが、体調に問題がなければ優勝に一番近い存在だろう。ガッツマーカーの大塚健一郎が中本を援護する。度重なる落車の影響でなかなか波に乗れないが、3月別府の初日特選は山崎賢の逃げを利して2着、戦える状態にある。九州ワンツーは十分。
成績にムラある吉武信太朗だが、1月宇都宮1着、4月京王閣は3連勝など機動力は非凡。ベテラン室井健一、差し脚好調な原誠宏が続けばラインも強固で、四国勢が浮上する場面は考えておきたい。
中井太祐、鷲田幸司の近畿勢の動向にも注意したい。