S級でも健闘した前田義
1年間S級で戦った前田義和を中心視する。昨年10月久留米でS級初勝利をつかむと、その後も随所に1着をゲット。6月高知の予選では、最終1センターから仕掛けて、前団を一気に飲み込んだ。降級初戦の7月別府でも、得意のまくり脚を見せて決勝進出を果たしている。今シリーズも、好スパートを決めてV争いを演じよう。
まくり兼備の樫山恭柄も要注意。1月前橋を制してからは優勝こそないが、堅実に決勝にコマを進めている。今回は同県の機動型は手薄だが、前々に攻める走りで上位を目指す。同県の藤田剣次もA級では見逃せない存在だ。
地元の立部楓真も軽視はできない。チャレンジ戦では、最終バックを取る積極的なレースが目立ち、1年間で5Vを達成した。同じく地元の三槻智清を連れて、ここも果敢に仕掛けられるか。
関東勢では力を付けている磯川勝裕が怖い。6月函館は3着とオール確定板入り。準決勝では突っ張り先行で別線を完封し、決勝は番手まくりの井上公利の上をまくって突っ込んだ。仕掛けがツボにはまれば、強敵相手にも軽視はできない。磯川次第では、星野辰也の鋭脚にも警戒したい。