層の厚い九州勢
S級は35人中、29人が九州勢と数的有利は揺るがない。なかでもまくり鋭い中本匠栄に首位期待だ。中本は4月高知記念の落車はあったが自粛期間中にしっかりと立て直して、6月玉野で準V、続く宮杯でも敗者戦ながら1勝を挙げている。松岡孔明も1月高松記念から4カ月のブランクがあったが、6月防府で優出するなど着実に調子を戻している。島田竜二も勝ち上がれば、中本を軸に強力な熊本ラインが完成する。
林慶次郎を目標にできる田中誠にもチャンスだ。6月久留米記念で3連対するなど目標のあるレースではしっかりと結果を残している。林が積極策でレースを支配すれば鋭脚発揮の場面も。小岩大介、菅原晃も地元戦で意地を見せたい。
スジの機動型が手薄な四国勢だが、橋本強を筆頭に池田憲昭、北村信明と力のある追い込み型がそろっている。橋本は今シリーズ点数最上位の選手。鋭いタテ脚で九州勢の優勝争いに割って入るか。