先行力際立つ脇本勇
ここの前の佐世保でS級に特進する可能性もあるが、出走なら脇本勇希がシリーズリーダーだ。“自分の力を出し切る競走”を身上に、最終バックを取る出し惜しみない走りで結果を出している。対抗心を燃やす同期の藤井侑らを相手に逃げ切って完全優勝を果たした7月岐阜には特に自信を深めた様子で、若手の同型は手薄なここもS降りの木村直隆を連れて敵を完封する。
最近の勢いなら加藤寛治は脇本以上だ。6月岐阜ミッドナイトから怒涛の4連覇。特進こそ果たせなかったが、12戦10勝、2着2回の凄まじさだ。得意のまくりが冴え渡っており、タイミング良く踏み出せれば一気に前団を飲み込んでしまうことも。
中四国勢は小原周祐が軸。S級で活躍した頃のようなスピードのキレが戻って、前期からの快進撃には目を見張るものがある。当所では5月に菊池岳らを破って優勝しており、ここも自力基本の総力戦で一発があっていい。地元の立花成泰は欠場が続いており、今期はまだ走っていないが、前期S級では優参もあった格上の存在だ。この地元戦から復帰なら、小原の動きに乗って鋭脚を伸ばす算段だろう。
高木和仁の動向にも注意。新鋭・松尾勇吾が決勝に乗ってくるようだと面白そう。