諸橋愛が決め脚発揮
諸橋愛が優勝候補の筆頭だ。今年もシャープな差し脚を武器に、抜群の安定感を誇っている。7月弥彦記念では初めて7車立てのレースを経験。決勝2着で惜しくも地元記念4連覇を逃したが、4日間、確定板は外さなかった。続く8月オールスターでは今年初のビッグ優出。賞金ランキングでグランプリを狙える位置につけている。FⅠシリーズとはいえ、優勝して賞金を上乗せしたい。関東ラインをけん引するのは黒沢征治だ。8月オールスターは敗者戦ながら2連対。ビッグ初勝利を挙げるなど、着実にレベルアップしている。池田勇人は調子、成績とも上向き。好調時の動きを取り戻している。
北日本勢は渡邉一成に大槻寛徳、竹内智彦と充実の布陣だ。渡邉は8月オールスターで勝ち上がりに失敗したものの、敗者戦で2勝をマーク。最終日はまくりで圧勝。名古屋バンクのバンクレコードタイ記録となる上がり10秒4の驚異的なタイムを叩き出している。9月京王閣FⅠでは逃げ切りで1年ぶりのV。このクラスならスピードは一枚上だ。大槻は6月高松宮記念杯で3連対。まくり兼備のタテ脚が冴え渡り、ビッグ戦線でも存在感が高まっている。直線の長い当地なら展開不問で突っ込める。竹内は9月向日町記念で決勝3着と好走。6月の落車から立ち直っている。
南関勢は田中晴基が好気配だ。8月オールスターはシリーズ3度の確定板入り。最近は前で戦っても自力でしっかり動けている。田中との連係はなさそうだが、成清貴之も堅実な戦いぶりが光っている。