総合力でリード浅井康
Gレースで優勝争いを賑わしている強豪がそろった。総合力でリードしている浅井康太を中心視。今年は無念にもSS班の座を明け渡した浅井ながら動きは力強い。2月静岡、4月高知、5月宇都宮と記念開催で3Vを達成していて、共同通信社杯でも1着と3勝を挙げた。自分が先頭で戦っても優勝は十分狙える状態にあるし、連係実績が豊富な竹内雄作の存在も心強い。その竹内は随所でらしい走りを披露しているものの、好調時に比べるとやや物足りない。だが、当所では4年前の共同通信社杯でビッグレース初Vを飾っている。ゲンのいいバンクで躍動するか。
ラインの戦力が最も整っているのは近畿勢だ。稲垣裕之、川村晃司の京都コンビに東口善朋、椎木尾拓哉、石塚輪太郎の和歌山トリオ。中でも稲垣は7月当所記念着、久しぶりの記念Vを達成したばかりだけに、気分よく参戦できるはず。東口は差し脚が冴えている。高松宮記念杯、オールスターではともに一次予選で勝ち星をゲットしているし、7月福井記念、8月小田原記念は優参。チャンスが巡ってくればものにできる状態にある。椎木尾は7月当所記念で1着と好走。その後も8月松阪着、9月豊橋着と申し分ない成績で、好位置占めれば単望める。
小倉竜二、島川将貴の徳島コンビも互角の戦い。両者はオールスターの二次予選で連係したばかり。逃げた平原康を島川が上がり10秒9の豪快なまくりで仕留めると、小倉はきっちり続きワンツーを決めている。島川は共同通信社杯の二次予選Bで勝つなど、自力攻撃には一段と磨きがかかった印象があるだけに、好スパートを決めての一発には要注意。
宮本隼輔は乱調気味だったが、共同通信社杯1着の動きは復調を感じさせた。