寺崎浩らそろった近畿勢
新鋭・寺崎浩平に、山本伸一ら強豪がそろう近畿勢がV争いをリードする。本命に推す寺崎はこのクラスでは持っているスピードが違う。まだレースの組み立てが単調で、トップクラスとの対戦では思うようなレースをさせてもらえないが、この相手なら得意のカマシ、まくりでねじ伏せられる。好機にスパートして6月向日町以来のVを決めよう。寺崎と同県の伊原克彦、地元の南潤らもいて、近畿勢の出方は流動的ながら、寺崎の番手を回れるようなら山本にとっては願ったりかなったり。先行はなくなったが、タテヨコ自在な走りには磨きがかかって勝負強さが光る山本。今年初Vのチャンスに腕を撫す。
徹底先行で売り出す染谷幸喜が率いる南関勢が対抗する。後位も松坂洋平、成清貴之が結束して固めるようならライン的にも強力。Gレースでも1着ラッシュと出切ってしまえば、敵の反撃は容易ではない。2月小倉G3を含め今年3V、直前の9月青森記念も1着とタテ攻撃が冴える松坂が勝機をモノにするかも。
中部勢も、谷口遼平、山口泰生を軸に見劣りしない戦力を有する。7月富山、福井、9月岐阜と記念3開催をいずれも1着で準決勝ち上がっている谷口も自信を持って攻め切れている印象だ。レースをしっかり組み立てられれば勝ち負けに持っていける。