混戦も福島コンビで
傑出者不在の混戦。特に上位陣には機動型が手薄で、Vの行方は混とんとしている。狙ってみたいのは相笠翔太、板垣昴の福島コンビ。3月大垣を最後に優勝からは遠ざかっている相笠だが、後輩を目標にできそうなここは絶好のVチャンス。“まだまだ自力を出せるときは出していきたい”とまくり主体の組み立てに意欲を見せているが、逆に言えば番手戦を含めて与えられた役割を全うする心構えも出来ているという事。この位置は狙われる危険もあるが、きっちり死守して抜け出させるか。板垣も1・2班戦初優勝のチャンスだ。最近は決勝に乗れていないが、11月青森1着など勝ち星は多く、デキに不安はない。チャレンジであえて長い距離を踏んで鍛えた機動力を存分に発揮する。
原田泰志を先導役に、地元の幸田光博、太田真一が続く関東勢が対抗する。原田は優勝した9月川崎のように関東の若手機動型がいれば前を任せるが、基本は自力自在戦。前々好位キープから仕掛けられれれば、ワンツー実績ある幸田と決められる。降級後はVこそないが、非常に安定している幸田も地元戦に闘志。差し脚切れている太田まで侮れない。
亀谷隆一、石井毅が軸の南関勢は、先行力ある大関祐也、佐野恭太が勝ち上がってくれば。