強敵そろうも脇本勇で

脇本勇希
脇本勇希が強敵をなぎ倒す。特進を懸けた8月佐世保の決勝で落車。しばらくは影響を引きずった脇本だったが、好調時の感覚を取り戻して11月松阪MN、11月福井を再び連続完全V。2度目の特進チャレンジとなった12月和歌山は1着でまたしても連勝は8でストップしたものの、その機動力がもはやA級レベルでないことは明白だ。展開に応じて先行、まくりとバランス良く使い分けており、ここも伊藤旭、薦田将伍、堀兼壽ら同型の動向を見極めての一気攻撃で、前記の和歌山でもワンツーあった白上翔と決める。
売り出し中の伊藤が率いる九州勢の逆転も。特班後も連対ラッシュが続き、優勝も2回果たしている伊藤は強烈ダッシュの持ち主。新人らしからぬ冷静沈着なレース運びにも定評があり、中村雅仁、樫山恭柄との上位独占は十分だろう。
薦田もV候補の一角を占める。7月武雄MNでの、現S級・嘉永泰の特進を阻止するVが印象的だが、その後も積極果敢なレース運びで好走を重ねている。1月から初のS級も決まっており、すんなり駆けさしたら別線の巻き返しは厳しいものとなろう。11月小倉MNを制している近藤範昌が食い下がる。
まくり一発を狙う地元の堀兼壽もノーマークには出来ない。