山田英を軸に九州勢
惜しくもグランプリ初出場を逃してしまった山田英明だが、競輪祭も含めて終盤戦の気迫、集中力には目を見張るものがあった。来年からの再挑戦へ向けてもF1戦では負けられない。高い総合力で優勝争いをリードする。松川高大、中本匠栄の熊本コンビもいて九州勢は戦力が充実している。松川は10月別府で伊藤颯馬の番手を回りで優勝しているし、中本も共同通信社杯制覇からひと皮むけた印象。山田を軸に九州勢は強力なラインを形成しそう。
九州勢を破るなら競輪祭の動きが良かった小川真太郎だ。一次予選2走目の8着が痛かっただけで、それ以外は前々に攻める小川らしいレースができていた。四国勢では佐々木豪の存在も忘れてはならない。夏場から大きく点数を落としてしまったが、11月当所では7か月ぶりの決勝進出。今年最後の地元戦でも奮起したい。スジの目標が豊富な堤洋、三宅達也にもチャンスだ。
先行力なら根田空史が一番だ。10月京王閣記念のあとに腰を痛めたが、競輪祭での動きはまずまずだった。根田が積極的に仕掛ければ内藤秀久の出番。競輪祭では結果を残せなかったが、鋭いキメ脚は健在だ。
実力者、成田和也だが、スジの機動型が手薄で苦戦を強いられそう。最近は場所ごとに勝ち星を挙げるなどスピードが強化されている金子哲大の一発も侮れない。