自力に勝る山崎賢
寬仁親王牌での落車があった山崎賢人だが、競輪祭の走りを見るかぎり問題はなさそう。今シリーズは上位に強力な同型が不在で、優勝争いをリードする存在。狙うは昨年4月前橋以来、約1年8カ月ぶりの優勝だ。大坪功一、松尾信太郎が山崎をマークする。大坪は9月別府で完全優勝するなど差し脚好調。山崎の踏み出しに集中して逆転を狙う。地元の野田源一も優勝候補のひとり。Gレースでは苦戦しているが、今年中盤戦は優勝1回、準優勝2回とF1戦では安定している。
山崎を破るなら鈴木竜士の自在性だろう。硬軟織り交ぜるレーススタイルは山崎にはない強み。今年も5月広島、10月小田原と2度の優勝実績がある。輪界でも上位と言っていい山崎のスピードを多彩な攻め口で封じるか。武藤龍生は寬仁親王牌の落車もあって競輪祭こそ振るわなかったが、9月京王閣で決勝3着、10月宇都宮で準優勝とF1戦ではコンスタントに優勝争いに加わっている。
点数最上位の橋本強に池田憲昭、湊聖二、池田良と力のある追い込み型がそろった中四国勢だが、機動型が手薄。最近元気がない竹内翼がどこまで立て直してくるかが浮沈の鍵を握りそう。
永澤剛、小原太樹もやはりスジの機動型が手薄で、関東勢と連係するのか自分で前々に攻めるか。動向に注意が必要だ。