快進撃が続く北津留翼

北津留翼
“自転車を乗り換えた”のがきっかけで大ブレーク。20年後期は5Vに、9車立ての記念開催でも驚異の白星ラッシュを見せた北津留翼が新年も大暴れする。レース運び自体は決してうまくないが、それを補って余りあるのが踏み出してからの強烈な加速。この時期に400走路でコンスタントに上がり11秒台前半のタイムを叩き出すのだから逆らえない。中部、近畿の選手は不在ながら、菅田壱道、飯野祐太らの北勢を始め、強敵がそろったシリーズだが、今の脚勢なら狙い澄ましたカマシ、まくりで決着を付けられる。小川勇介、田中誠らが呼吸を合わせて北津留に続く。
前記の通り、菅田、飯野の機動型に、伏見俊昭も控える北勢が相手。菅田、飯野は20年を優勝で締めていて近況は良好。北津留ともスピードで対抗できるといえば、やはり菅田だろう。仕掛けは遅いが、ビッグレースでも活躍している存在感は他を圧するものがある。レースをしっかり組み立てられるかだろう。
宮本隼輔、香川雄介らの中四国勢も黙っていない。宮本は11月別府の初日特選、決勝と北津留に2タテを食らっておりリベンジに燃える。逃げ切られ、自分が逃げてもまくられと完敗だっただけに、どう組み立て来るか。ただ、宮本も10月久留米を完全優勝したあたりから確実に上向き。自信を持って攻め切れれば波乱を呼べる。宮本のレースになれば、差し脚冴える香川のV獲りも。
さらに小原太樹ら南関勢も伏兵には止まらない。