強敵そろうも吉田拓に期待

吉田拓矢
年末は佐世保記念、平塚グランプリシリーズを連覇した吉田拓矢が中心。今年最初のG1、全日本選抜直前のシリーズならテーマを持ってしっかりと3日間戦い抜くだろう。12月高松で落車した影響もなく、セッティングを戻した佐世保2日目からは6連勝している。不安なくシリーズに臨めるはずだ。好目標がある地元の雨谷一樹にとってもチャンスのあるシリーズ。7車立てになってからは成績も安定しているし、6月川崎、11月平塚では番手回りで優勝している。ここも吉田を鋭くとらえる場面もありそうだ。大宮記念で落車した影響が気がかりな木暮安由だが、万全なら優勝争いをリードできる実力者。好成績を残して今年最初のG1に弾みをつけたい。
年頭の和歌山記念で決勝に勝ち上がった小松崎大地の動きも良かった。その機動力は吉田や関東勢にとっても最大の脅威になることは間違いない。11月京王閣、1月平で準優勝、12月松阪では決勝3着とF1戦ではつねに優勝を争っているだけに、そろそろ決勝での1着が欲しい。佐藤友和もデキは悪くない。小松崎の調子がいいだけに、佐藤、永澤剛と後ろを回りそうな追い込み陣の出番はありそうだ。
南関勢には野口裕史、山中秀将と2枚の機動型がそろっている。野口は年頭の奈良でS級初優勝を飾るなど近況好調。吉田や小松崎を相手にしても主導権は譲らないか。山中も点数ほど状態は悪くないはずで、中村浩士を加えた千葉トリオでシリーズの勢力図を塗り替えるか。南関勢では大宮記念で優出するなど成績が安定している東龍之介の存在も忘れてはならない。