和田真のスピードを重視
各地区に力のある選手がそろっているが、ここはスピードを重視して和田真久留を本命に推す。和田にとっては4年ぶりの小倉F1戦。過去2度のF1戦では決勝に勝ち上がれていないが、競輪祭では準決勝進出もあるし、昨年大会でも2連対している。12月川崎初日のゴール後落車があったが、決勝進出した1月和歌山記念での走りを見るかぎり影響はなさそう。ここも自慢のスピードで優勝争いをリードする。昨年は落車続きだった簗田一輝も今年はここまで着外なしと順調に立て直してきている。勝ち切る脚が戻れば万全と言っていいだろう。
当所向きという点では中川誠一郎も同じだ。昨年の競輪祭では大敗続きだったが、年末年始のレースを1本ずつ欠場して脚を作り直しているはず。小倉のF1戦を走るのは実に10年9か月ぶりだが、過去には優勝実績もあるし、無風のドームバンクは得意とするところ。2カ月弱の充電期間を経て復活の走りに期待だ。野田源一は連勝で勝ち上がった12月久留米から上向いてきていただけに、1月奈良で落車した影響が気がかりだ。
実績なら武田豊樹が断トツだ。9月取手から1着がなく、勝ち切れていない印象こそあるが、12月千葉記念in松戸で優出するなど堅実なレースぶりは光る。何より最近は落車していないことが大きいだけに、競輪祭で2度の優勝実績があるバンクで健在ぶりを発揮したい。同県の山岸佳太の存在が武田にとっては心強い。シリーズ2勝を挙げた12月取手からバックを取るレースが増えてきている点からも動きの良さがうかがえる。
キメ脚最上位の大槻寛徳は藤根俊貴のデキ次第ではあるが、目標不在でも自分で戦えるだけの力はある。11月高松、1月平を制すなど近況も好調。どんな展開からでも優勝争いに加わってくる選手だ。
桑原大志、柏野智典と中国勢には力のある追い込み型がそろっている。前々に攻めるレースで存在感を見せている久保田泰弘もいるが、メンバー次第では九州勢マークのレースもあるだけに動向に注目したい。