強豪そろうが山口拳に期待
山口拳矢にとっては仕切り直しの一戦。直前の豊橋記念では連日、まくり届かず準決勝で敗退したが、ここは自慢のスピードで白星を3つ並べたいところだ。昨年9月共同通信社杯での腰椎骨折から年末に復帰した柴崎淳。まだ万全ではないものの、走るたびに感覚を戻している印象だ。山口とは1月四日市の準決勝で連係して離れてしまっている。同じレースになれば、今度こその気持ちは強いだろう。
戦力が充実しているのは九州勢。地元の北津留翼に中本匠栄、上田尭弥と争覇級の機動型がそろっている。1月松山記念の最終日に落車してしまった北津留だが、中0日で参戦した久留米で2勝を挙げるなど体調に不安はなさそう。上田は10月高松でのS級初優勝から乗れているし、中本の自在戦も健在だ。スジの機動型が豊富な大坪功一はそろった機動型を目標に優勝争いに加わるか。
松山記念でも活躍した島川将貴、取鳥雄吾を擁する中四国勢もなかなかの陣営。島川はセッティングや調子が上がってくれば、さらに上積みが期待できる状態。取鳥は松山で3勝の数字が示す通り、状態の良さと新車がバッチリはまっている。もちろん島川、取鳥とスジの好目標がある渡部哲男にもチャンスだ。
実績では村上義弘が断トツ。上位に近畿の機動型が手薄で自力のレースが増えそうだが、状態は上がっているだけに軽視はできない。