稲川翔が軸の近畿勢
1月和歌山記念を準V、2月松阪をV。近畿の要として今年も存在感を示している稲川翔がF1戦連覇を果たす。20年のJKA優秀選手特別賞を受賞した寺崎浩平を筆頭に、山本伸一、小森貴大、南潤と今シリーズは近畿は動ける選手が豊富だ。稲川は司令塔役としてラインを束ねて結果を出すことが求められる。全日本選抜、ウィナーズカップとビッグの間の開催だが、全力投球で臨む。相手も寺崎か山本か。カマシ、まくりの必勝パターンに持ち込めないとまだモロさがある寺崎だが、1月和歌山記念1着などポテンシャルの高さは疑いようがないし、調子も悪くなさそう。山本は、正月の当所戦で石塚輪の先行に乗って、河端朋-小倉竜らにⅤ。ここも自在な持ち味を生かして、ラインの中で役割を果たす。
小松崎大地、竹内智彦、新山将史らの北勢が近畿勢に立ち向かう。小松崎はタテ攻撃にも破壊力を増して安定した近況。和歌山記念着の準決はS班の守澤太を連れての7番手まくりで古性優を着外に沈めている。レース運びに柔軟性が出てきているので、組み立て次第では近畿勢優位の流れを崩せるかも。
松谷秀幸も乗れていてV候補の一角を占める。2月高松記念着の準決では中団から鋭く伸びて松浦悠を破るヒットもあった。援軍は手薄でも自力自在に攻めて見せ場は作る。