伊藤稔の機動力を重視

伊藤稔真
伊藤稔真が格上の機動力を披露する。1年でA級に逆戻りとなった伊藤だが、失格点がなければS級に定着できていた健脚。前期は9勝、2着、3着が各5回とコンスタントに確定板入りを果たしていた。竹内公亮は落車の影響が気掛かりで中部の援軍はやや手薄ながら、近畿勢の加勢を受けられれば問題ない。加速抜群な仕掛けで敵を一蹴する。
金ヶ江勇気も無念の降級となったが、S級では成績以上の存在感を発揮していた。このままA級に定着する気はないし、ダッシュを生かしたカマシ、まくりで結果を出して波に乗っていきたいところ。中里福太郎は金ヶ江と同乗なら前を任せていくのでは。また、九州勢がまとまるなら緒方将樹がラインの先導役となる可能性があるし、タテ脚切れる上吹越俊一の動向も気になる。
大瀬戸潤一郎もV候補から外せない。S級1班に上がったこともある鋭脚の持ち主で、降級初戦の7月佐世保では前を任せた守谷陽が中団を取ると、直線狭いコースを突き抜けてV奪取。自力の脚も残しているので、若手機動型が相手の一戦でも決して見劣りはしない。