戦力整った南関勢で

山本紳貴 欠場
山本紳貴、佐藤清之の千葉コンビに、丸山啓一とそろった南関勢が中心。本命の山本紳は17年前期以来の降級となったものの、昨年9月以降はほぼ毎場所連対があったほどの実力者だ。S級では展開で自在に立ち回る場面もあったが、A級なら同地区の若手と同乗しない限り自力一本で勝負して脚の違いを示そう。佐藤も調子上向きな中での降級で、鋭脚ぶりを発揮する。
下岡将也、上田国広の地元コンビに、大谷靖茂の中部勢が怖い。ダッシュ鋭い下岡の仕掛けに乗って上田の抜け出しも十分だが、大谷靖茂もA級では思い切った仕掛けで大きく存在感が増す。上位の機動型の実力が拮抗した一戦だけに、中部勢から優勝者が出てもいい。
関東勢も侮れない。特班初戦の7月松山で決勝に乗った中村隆生の先行力はA級上位に通用するレベル。同期の山本勝利も決勝の常連で積極果敢なレースで売り出し中だ。目標に事欠かない小林潤二に流れが向くケースも。 前期2Vの前川大輔も掛かってしまえば誰にもまくらせないパワーの持ち主だ。伏兵で警戒したい。