近畿地区は譲れない村上博

村上博幸
近畿地区のシリーズで、村上博幸が主役の座を譲らない。意外にも優勝は19年10月の寬仁親王牌、F1戦のVとなると18年6月の平塚以来なしと詰めの甘さは否めないところだが、今回の相手ならチャンスだろう。オールスターでは準決まで勝ち上がったように調子は上々。高久保雄介や地元の伊藤信ら近畿の機動型を好操縦から抜け出しを決める。
機動型では吉田敏洋の実績が一番だ。1月豊橋記念では浅井康の仕掛けに乗ってV。松浦悠や村上を破っている。年齢とともに自力を出す場面は減ってきているものの、ここはキャリアを生かして勝てる形に持っていくのは難しくない。もちろん、乗れている横関裕樹との連係が叶えば目標にしてより有利に戦える可能性も。
怖いのは、中島将尊、恩田淳平、小林大介の群馬トリオに志村太賀の上甲勢だ。中島は落車の怪我の影響が気掛かりだが、それでも恩田の自力自在な組み立てはここでは猛威を振るうかも。6月福井G3で優参、7月高知記念で2連対の小林や、高知記念では決勝3着に入っている志村が鋭く抜け出す場面には注意。また、関東では売り出し中の鈴木薫が勝ち上がってくるようなら池田勇人にも流れが向く。
近況一息の飯野祐太が立て直してくれば北勢も一発怖い。さらに齊藤竜也、萩原孝之、新田康仁らの南関勢の動向にも警戒したい。