負けられない格清洋
長田龍拳、格清洋介の静岡の機動型を、佐藤清之、川崎健次がガードする南関ラインが強力だ。本命の格清は9月函館で今年3V目をゲット。決勝は中釜章成が会心のカマシを決めて後続を千切ったが、最後方が単騎で猛然とまくり上げてゴール寸前で逆転。上がりタイムは11秒0の快速ぶりだった。敵陣は不安を抱える選手が多いし、もちろん、自力でもVの最有力候補だが、思い切った仕掛けが身上の長田を目標にできればさらにVへ近付く。
安藤直希は怪我からまだ復帰したばかりで厳しい現状だが、近畿にはロケットダッシュが売りの中釜がいる。中釜は9月向日町MNで下井竜、瀬戸晋の先行争いをまくってVと一撃の破壊力はやはりA級トップクラスだ。太田剛司、佐藤亙の愛知勢も見逃せない。
猪狩祐樹、尾形鉄馬らの北勢に期待する手も。カマシの威力は抜群な猪狩の主導権なら流れは北勢。4月小倉でVなどタテヨコしっかりした尾形には絶好の勝機となりそうだし、出切るタイミング次第では猪狩の押し切りも十分だ。ただ、猪狩は8月半ばから実戦に姿を見せていない。猪狩が不在なら尾形は自分で自力勝負となるが苦戦は免れないか。
関東勢も侮れない。そのけん引役となるのが中村隆生。眞杉匠らが練習相手と抜群な環境の中で力を付け、6月に特班すると、1・2班戦でも決勝を外していない。中村もまた9月は欠場が続いて不安がないわけではないが、完調で出走ならここも先制有力で、佐藤礼文らの首位獲りも。