G2制した山口拳が登場

山口拳矢
サマーナイトフェステァバルで準V、オールスターも15241着とあと一歩で優参。そして、共同通信社杯では平原康多、新田祐大、守澤太志、郡司浩平、清水裕友とそろったS班をまとめて倒して頂点に。猛烈な勢いで出世階段を駆け上がる山口拳矢が堂々の主役を張る。大胆不敵な一撃で決めた共同通信社杯の決勝もそうだったように、力でねじ伏せるのではなく快速まくり、カマシと若手らしからぬ競走センスで勝負してくる。共同通信社杯の優勝で賞金ランクも8位まで押し上げてグランプリ出場まで視界に入ってきた。ここからはまさに一戦、一戦が勝負。俊敏なレース運びで北勢の厚い壁を破ってしまおう。
新山響平、佐藤友和の地元勢に小松崎大地、山崎芳仁の福島コンビとそろいにそろった北勢が山口らを迎え撃つ。G戦レベルの熾烈なV争いとなるのは必至で、北で結束なら新山の番手回りが有力な小松崎が意地を見せるケースも。新山は共同通信社杯で優参と久々にビッグ優参。山口にまくられて北日本から優勝者を出せなかったリベンジをここで果たしたい。S班の圧力もないレースなら、落ち着いてナショナルチームで磨いたスピードを生かし切る仕掛けも可能。小松崎も共同通信社杯の3日目にはロングまくりで野原雅也、大石剣士を粉砕する3着など調子はまずまず。もちろん、地元と福島でラインを二分することとなっても北日本は勝者を出せる戦力だ。
病気で調子を落とした野口裕史だが、復帰戦の8月松戸記念は3連対。4月西武園記念で4連勝してから警戒網は厳しくなったものの、出切ってしまえば強い。野口次第では好調な田中晴基らにも出番が巡る。中井太祐ら近畿勢も軽視は禁物。