好目標を得た宿口潤
今年の富山の最終戦。ラストを飾るのは宿口潤平か。弟の陽一がG1覇者となり、さらに平原康も親王牌で4年ぶりのG1奪取と盛り上がる練習グループにあって自身も大幅に脚力をアップ。来期には15年前期以来のS級昇格を果たす。自力も出せるくらい脚には余裕がある感じで、落車の影響もなくなって連続優勝した7月の勢いが戻ったとみていい。行きっぷりのいい藤田周磨の番手で勝機は逃さない。藤田もまた9月には連続優勝の実績があり、まくりに回る展開なら押し切りも。
小林潤二の気合入った走りも目を引く。8月函館以降は全く確定板を外しておらず優勝も2回あるのだから文句のつけようがない。埼玉勢とは別で、小峰烈との連係から鋭脚を伸ばす。
そろった関東勢で断然の流れだが、枠元一葵、真田晃の近畿勢がストップをかけられるか。1・2班戦ではまだVがない枠元だが、徹底先行で着実に力を付けており、大駆けの魅力を秘めている。
モツれれば10月松戸で小原唯らをまくりで下して優勝している日当泰之の一発も。