地元は譲れない山本紳

山本紳貴
脚力伯仲の混戦だが、地元の山本紳貴が主役の座には最も近いか。今期は4年ぶりの降級となり、降級直後には落車の憂き目にもあったが、9月に復帰すると格上らしい走りを披露。自力自在にしっかりレースを組み立てられている。戦法的に被る上原龍の存在は気になるが、地元で強気に攻めて流れを呼び込む。ここまでには落車の影響もなくなりそうな鈴木良太がガード役だ。
小笠原光、猪狩祐樹の機動型に、追い込みにも金澤幸司と戦力が整った北勢も優勝を出せる陣容だ。中でも小笠原は来期からS級に戦場を移す売り出し中の選手だ。ここにて続けて優参を外すなどレース運びに甘さはあるが、ライバルとなる同型が手薄な今シリーズなら存分に力を発揮して他を圧倒できる。
関東勢は、前記の上原が軸。上原は今期3Vと山本同様にさすがにA級ではモノが違う。最終的に中団以内を確保ならいける。
ベテラン永井清史の仕掛け次第では中近勢の浮上も。長い距離を踏んでの勝負では厳しくなった永井だが、まくり一発の破壊力はまだまだ侮れない。