互いに譲らぬ徳島勢と熊本勢
原田研太朗、小倉竜二の徳島コンビに期待したい。調子を落していた原田だが、11月別府で優勝してから気配が一変。12月武雄G3も競輪祭に出られなかった悔しさをぶつけるように3連勝で決勝に勝ち上っている。その原田を好操縦して小倉が鋭脚を発揮する。目立つヒットこそない今期の小倉ながら、サマーナイトフェスティバルで優参、G3開催も7月小松島の準Vを始め全て優参するなどさすがに手堅い。相変らず差し脚は切れているので、原田が後方で凡走しない限り突き抜けられる。勝ち上ってくれば堤洋、久米良らもラインを固めるので、徳島で上位独占は有望だ。また、地元の桑原大志も場合によっては徳島勢との連係から勝機を見出すこととなりそう。
対するは上田尭弥、中川誠一郎の熊本コンビだ。オールスターで決勝に乗って、まだまだ健在なのを示した中川。そのタテ攻撃はハマればS班級の選手も相手にしない。まして上田の番手なら敵がどれだけ強力でも本命に推してもいいだろう。上田はここ5場所で3V。スロースターターなのか初日特選の着こそ悪いが、最終的に結果を出しているのは高く評価すべきだろう。熊本ワンツーは十分だ。
2大勢力に比べると分が悪いが、山田諒、神田紘輔らも軽視は禁物だ。組み立て次第では台頭があってもいい。