総合力高い川口雄
メンバー中得点最上位の川口雄太がV争いをリードする。自力自在なレーススタイルを確立させて、どんな展開にも対応できる安定感の高さは群を抜く。今期は初日特選で7勝しており、決勝を外したのは僅かに2場所。加えてチャレンジ時代から縁がなかった優勝も11月久留米で達成し、1月のS級までに残された課題もなくなって伸び伸びと戦えよう。ここも先行から位置を取ってのタテ脚勝負まで幅広く構えて人気に応える。また、12月奈良MN1着の準決でA級最強の阿部将の連勝を止める大ガマシを決めた蒋野翔太の番手を回れるようならさらにVへと近付く。11月高知MNで落車しているのは不安でしかない蓮井祐輝だが、出走なら川口の番手は指定席。Vチャンスとなる。
冨尾享平が怖い。追い込み一本の走りに変わったが、降級の今期は一度しか決勝を外していない。切れ味健在なだけに、小松原正登との連係が叶えば勝機は逃さない。今期初優勝をここで決めるか。
5人が単騎という超細切れ戦を制して1・2班戦初優勝を飾った三浦貴大の存在も見逃せない。三浦も戦法は多彩だが、最近は積極的に主導権を奪うレースが増えてきていて地力アップを窺わせる。藤井準也との岐阜コンビの台頭にも警戒。
さらに魚屋周成、池田浩士の九州コンビも一発を秘める。