新山響ら豪華布陣の北勢

新山響平
正月開催に相応しく好メンバーがそろったが、新山響平の存在が際立っている。21年後半戦の新山の活躍は目覚ましかった。共同通信社杯で16年の競輪祭以来となるビッグレース優参を果たすと、寬仁親王牌、競輪祭でも決勝に進出。競輪祭の決勝で松浦悠、郡司浩、古性優らグランプリ選手を完封して2着に逃げ粘った脚はまさに圧巻だった。他地区にも強力な機動型がいるが、北日本勢は援軍も豊富。同県の永澤剛に、成田和也、大森慶一まで控える。これだけそろえば菅田壱道、和田圭の宮城勢は別で勝負も考えられる。菅田も最近の成績はまとまっているが、会心のレースとなると少ない。22年の走り初めは納得の競走内容で結果も出して乗っていきたい。相変らず差し脚が切れている和田も有力な連候補として外せない。
迎え撃つ南関勢は、岩本俊介、野口裕史の大砲2門と松谷秀幸が主力。軸となるのは岩本だ。自分でレースを支配していきたいと最近は非常にレース運びが積極的。久々の野口との連係なら前を任せようが、新年初戦は自力で新山と真っ向勝負してもいいように備えてくるだろう。かみ合えば一発は十分。
関東勢もなかなかの顔ぶれだ。長い距離を踏んでも強いというイメージが定着してきた長島大介や、ビッグでも鋭脚ぶりを発揮している武藤龍生なら、北勢や南関勢にも立ち向かえる。新年初戦から波乱を演出するか。