高木翔に期待も大接戦
各地区の主力の脚力が拮抗していて混戦模様。高木翔、荒澤貴史の北日本勢にまずは期待だ。4年半ぶりの降級となった高木だが、持ち味の自力自在な攻めでコンスタントに確定板入りを果たしていた。弟弟子の中野慎詞が早期卒業で1月デビューを果たすのも刺激になろう。A級では格の違いを見せて最初から飛ばしていきたいところ。高木が勝つレースなら、荒澤にもチャンスが出てくる。
若手のバリバリの機動型が少ないシリーズなら、小林申太が黙っていない。落車もあって前期S級では振るわなかったが、A級となると話しが違うのは20年後期、21年前期のA級での成績が示す通り。ベテランならでは的確な仕掛けで大薗宏と決めてしまうかも。関東では寺沼伊織も結果を出したいシリーズだ。安定感に欠けるが、11月奈良MNではロングまくりを決めて優勝しているように底力はある。
南関勢は、亀井久幸、原岡泰志郎、奥原亨、田中孝彦、遠藤勝弥が主力。ラインを率いる亀井は11月奈良MN、12月松戸MNと準決を連勝しているように調子上向き。特に佐山寛を着外に沈めた奈良の準決で見せた変幻自在な走りは見事だった。高木や小林、寺沼らとの駆け引き勝負を制して波乱を呼ぶか。