北勢に期待も大混戦
北日本、関東、南関とどの地区も戦力が拮抗していて、どこから優勝者が出るか読みにくい接戦だ。前川大輔を先導役に、山崎将幸、赤塚悠人の北勢を一応、中心視。前川は以前のように強地脚を生かしてガンガン逃げまくる競走はしなくなって迫力に欠ける面はあるものの、今回の機動型の中では一番安定感がある。前々に積極的に攻め上げていければ山﨑、赤塚らと決められるだろう。
他に傑出した機動型が見当たらなければ最終的に主導権は齋藤友幸が握りそう。決勝での着こそ大きいが齋藤はここのところ気合の入ったレースを続けており、2月豊橋、平塚と初日特選、準決を連勝して決勝に勝ち上がっている。マークする大西健士は前期まで8年以上に渡ってS級の座を維持した実力者で、ここはチャンスをモノにして降級後初Vも。
地元勢は菅谷隆司が軸。昨年から欠場が多くて順調さには欠けるが、A級なら優勝を狙える状態は維持している。自力もまだあるが、柿本大貴、鈴木玄人を鼓舞しながらの直線勝負が理想だろう。柿本、鈴木はともに近況一息で、地元のここで巻き返しのきっかけをつかみたい。まだ福井籍の渡辺航平は京王閣ホームの東京籍となる予定で、ここは地元の一員として戦うか。渡辺が加わればライン的にも厚みを増す。