北勢に期待も怖い南関勢

泉慶輔
新鋭・木村佑来の仕掛けに乗って泉慶輔が鋭脚を伸ばす。前期S級ではコンスタントに勝ち星をマークし、F1戦では2度の優参、11月四日市記念では準決進出を果たしていた泉だけに格が違う。降級3場所で6勝してV1、準V1回と文句なしのスタートを切った。ただ、2月大垣を最後に1カ月以上実戦を離れることとなったのは不安材料だ。リズムを乱してなければまず負けないとみるが…。木村は2月伊東では特進を懸けて走ったほどの機動型だ。ダッシュ良く主導権を奪っていければ泉のVに貢献するだけでなく、自分も末良く粘り込んでラインで上位独占を果たすか。
だが、その北勢の前に長田龍拳が立ちはだかる。長田は前記の伊東決勝で木村を止める逃げ切りV。117期在所ナンバーワンはいよいよ本格化してきた。長い距離を踏める強みを生かし、ハイペースでレースを支配しての押し切りは十分だろう。ただ、長田も開催中止が続いてその伊東からまともにレースを走れていないのは厳しい。仁藤秀は長田に比べると線が細い印象だが、スピードは一級品で、展開がハマればという怖さがある。地元の奥原亨は1年近くVから見放されているものの、優参続きで近況は申し分ない。静岡勢との連係から勝機をモノにするか。
鈴木輝大や尾崎悠生が先導役の関東勢も上手く間隙をついていければ短走路だけに浮上があるかも。