新鋭・田口勇が混戦を制す
まだまだ粗削りだが、119期のゴールデンキャッパーの田口勇介が機動力トップの存在だ。ダッシュ、スピードはしばしば後ろの選手が離れるほどで、そこが取りこぼす要因ともなっているが、まともに力を発揮なら1・2班戦初優勝といこう。2月西武園を制するなど乗っている三浦翔大は、田口、丸山貴秀の秋田コンビと別競走になっても一発十分。田口の番手を任されたケースでは、三浦なら田口に離れることはなさそうで両者でワンツーだ。
対するは猪俣康一か。昨年1月に降級してからVはなく、長らく優勝から遠ざかっているが、復活を実感させる力強い走りが続いており、成績の安定感は申し分ない。田口がペースを乱すようならまくりで襲い掛かる。岩本和也に怪我の影響がなければ中部での決着もありそうだ。
仲野結音、村田瑞季の強力先行に、野口正則も優勝者を出せる布陣だ。近況一息な仲野、村田がどこまで底力を発揮できるかに懸かっていそうだが、タテ脚切れる野口にとってはチャンス十分なシリーズだ。
先行意欲旺盛な栗本尚宗の動向も見逃せない。ここのところ調子が上向きで、優参する場所は続いている。ラインがしっかりすれば波乱を呼ぶ。