清水一が混戦断ち
久樹克門の追加参戦も追い風に清水一幸が20年9月防府以来のVを飾るか。2月当所MNでも準決大敗に終わるなど近況良くない久樹が立て直してくれば目標にして有利に運べるし、清水は自分で自力自在にやってもアタマ取りを狙える脚力の持ち主だ。12月当所MNで落車して2カ月あまり欠場したものの、復帰戦の2月久留米を見る限り不安はないだろう。番手戦も自力もソツなく使い分ける器用さを生かし、傑出者不在の混戦を制する。上田学の逆転も十分。ライン3番手から突き抜けて優勝した2月佐世保がそうだったように上田は差し脚が切れている。清水が自力なら上田からの狙いも十分だろう。
援軍はやや手薄ながら、下岡将也、岸川哲也の機動力を重視しても良さそう。下岡はダッシュを生かしたカマシ、まくりが得意でなかなか優勝が取れないのが不思議な脚力の持ち主。思い切った仕掛けがハマれば後続を千切るシーンが見られそう。岸川は溜めてのまくり、差しが最も得意な戦法で、たとえ単騎戦となっても苦にしないかも。 地元の飯田裕次、樫山恭柄が軸の九州勢は、12月当所で3着と決勝に乗っている井寺亮太が再び奮起なるかで大きく変わってくる。飯田も樫山も絶好調時ほどの迫力は感じられないものの、展開が恵まれればモノにする状態にはある。