快速自慢の中川誠

中川誠一郎
42歳のベテランながら中川誠一郎にスピードの陰りは見られない。1月佐世保着の準決は、山崎賢のまくりに乗ったものとは言え、あまりタイムが出ない冬場で上がり10秒7のバンクレコードを叩き出している。もちろん自力も健在で、同月高松記念の準決では、松浦悠の逃げを上がり11秒2の豪快なまくりで仕留めた。当所は熊本記念の代替開催で3Vを達成している相性のいいバンクでもある。今シリーズの上位陣には九州の若手自力型が手薄なので、自力攻撃で優勝を狙おう。タッグを組む井上昌己もスピードは一級品。12月佐世保記念着では無念にもタイヤ差で地元記念Vを逃がしたものの、その後も1月松山着、2月佐世保は3連勝と相変わらず調子は良好だ。中川の仕掛け次第では逆転十分。
近畿勢が九州勢に徹底抗戦する。岡崎智哉、中西大、神田紘輔、高久保雄介とそろっていて、総合力はかなりのもの。中でも岡崎は絶好調で、1月奈良では3日間逃げ切って完全Vを達成している。中西も2月奈良記念1着の動きは力強かった。好連係を決めれば近畿勢から優勝者が出てもおかしくない。
成績にはやや波があるものの、2月奈良記念で準Vと好走した宮本隼輔も侮れない。仕掛けがツボにはまると一発怖い。