存在際立つ新田祐
新年度の青森開幕戦には豪華メンバーが集結。しかし、新田祐大の名前が際立っている。ウィナーズカップは珍しく勝ち上がりで失敗した新田だったが、12月伊東記念を制して21年を締め、今年初のG1の全日本選抜を8113着の実力はまさに格が違う。飯野祐太に、地元の永澤剛、さらに大槻寛徳、齋藤登志信の宮城コンビと援軍に恵まれており、卓越したダッシュ、スピードで敵を圧倒しよう。
坂井洋を先導役に、諸橋愛、芦澤辰弘、鈴木竜士らが続く関東勢もなかなかの陣容だ。坂井は115期ナンバーワンのエリートで、スピード勝負なら新田相手にも一歩も引かない。11月四日市で記念初優勝を果たしてからワンランク評価も上がっており、主導権を握ってしまえばヨコは確かな選手ばかりが味方なので積極的に攻めていくだけだろう。
渡邉雄太も全日本選抜で準決進出、3月名古屋記念を優参とグレードレースで存在感を示した後、F1戦を連覇とデキは申し分ない。新田、坂井に比べて自在性に長けた強みを生かしていきたい。
また、このシリーズA級戦には、早期卒業者の中野慎詞がデビューから負けなしでのS級特進を懸けて地元バンクを疾走する。こちらも目が離せない。