素質開花の長田龍が圧倒

長田龍拳
長田龍拳がパワー全開。やや出世が遅れている感があった長田だが、117期ナンバーワンの素質が開花し始めたのが今の成績だ。長い距離を踏み切る豪脚は一級品で、3月小田原着にしても逃げて新鋭・木村佑とゴール前勝負を演じたレース内容は負けてなお強しだった。ここもラインの援軍が手薄というハンデはあるが、好機に仕掛けて敵を圧倒する。
仲野結音、吉堂将規と機動型がそろう近畿勢が立ち向かう。連係するなら長田との同期対決に燃える仲野が前回りだろう。まだ成績が安定しない仲野だが、先行意欲では長田に負けていないし、3月玉野MN1着、3月大垣1着と近況は上々。中近連係で山口智弘まで加勢ならライン的にもしっかりする。仲野の主導権なら、2月向日町MNで山本隼を利して優勝している吉堂には絶好の勝機到来となりそう。
鈴木輝大、太田真一、大薗宏らの関東勢も黙っていない。鈴木は2月に落車するなど最近は流れが良くないが、1月静岡、2月前橋MNで準Vの実力は侮れない。上手く立ち回っての自力攻撃が決まれば波乱を呼ぶ。