出走なら豪脚誇る北井佑
前回走った当所では優参を逃す悔しい思いをした北井佑季が借りを返す激走を誓う。2月川崎でS級特進を逃してからややリズムを乱しかけた北井だったが、3月大宮では完全V。決勝は上がり13秒4のまくりを決めて後続をぶっ千切った。続く4月岐阜も完全優勝してここの前に特進する可能性も出てきたが、出走なら断然の本命。仕掛けのタイミングが遅れたりのミスなく、好機に踏み出して力を出し切れれば他を黙らせるだろう。能代谷元がここは援護役に回る。2月頭から欠場続きの能代谷はデキに不安は残るが、先行基本の積極策が売りで、自力でもVを争う力がある選手なので、北井の番手なら一層Vへと近付こう。
対するは重倉高史、岩本和也の北陸コンビ。V4、準V3回と大暴れした前期ほどの勢いはないものの重倉のタテ攻撃はやはり脅威。北井を後方に置いて先に仕掛けられれば逆転は十分。
平原啓多、星野辰也、大薗宏ら層の厚い関東勢も侮れない。軸になる平原は来期は初のS級でモチベーションが高い。自力兼備のタテ脚は好位占めればの期待を抱かせるし、上り調子の小玉勇一との連係が叶えばさらにチャンスは広がる。
先行力では今シリーズ屈指の仲野結音の動向からも目が離せない。小気味よく駆けて完全優勝した正月の岸和田のような走りができれば旋風を巻き起こす。
さらに鈴木涼介もA級上位の機動型だ。ラインがしっかりすれば出番がありそうだ。