貴志修を指名も怖い木村皆
在所中に2度のゴールデンキャップ獲得など素質の高さを買って新鋭・木村皆斗を重視する手もありそうだが、ここは経験値で優る貴志修己から。来期には初のS級が待っている貴志は2月小倉、3月西武園MNと今年に入って2Vを飾っているように力強い動きが目立っている。直近4カ月の連がらみは75%が逃げてのものと積極性は申し分なし。まだ粗さもある木村の弱点を突いて逃走劇を完遂させる。マーク堅実な冨尾享平がしっかり続く。
援軍が手薄なのはやはり気になる木村だが、3月四日市では小原唯をも振り切る快速まくりを決めて今年2V目、さらに続く松戸では2周を逃げ切って3V目といよいよ怪物ぶりを発揮し始めた。ダッシュもいいし、先手を奪って長い距離を踏むこともいとわないだけに、レースの組み立ては幅広い。力を出し切れればあっさりのケースもありそう。
齋藤友幸-落合達彦の静岡コンビもまたV候補の一角を占める。降級の今期は優勝がないのは意外な齋藤ながら、決勝は全く外していないようにS級で通用していた機動力に陰りはない。後位も落合ならしっかりしているし、若手同型を黙らせて勢いに乗ってくるかも。
3月玉野MNで久保田泰や仲野結らを破って優勝、続く豊橋もまくり圧勝の連覇と絶好調な地元の三浦貴大も怖い。自在な攻めが持ち味で、間隙を突いてのタテ攻撃で強敵を沈めるか。