山田庸-井上昌の西九州勢
混戦模様のシリーズだが、山田庸平、井上昌己の西九州コンビにまずは期待したい。本命は井上。年が変わっても堅調を維持しており、2月佐世保は地元で貫禄の完全Vを飾ると、その後は全日本選抜、ウィナーズカップとビッグレースを連戦して勝ち星を挙げている。山田とは過去に数え切れないくらい連係しているし、グレード戦でも決勝の常連となった山田には何の注文も付けずに前を任せられる。山田の自在な動きに乗っていって最後は差し脚を伸ばす。もちろん、評価うなぎ登りで、今年に入ってもF1戦では2度の完全Vがある山田から狙ってもいい。しっかり位置を取って切れ味を発揮する。
山口コンビの大駆けが怖い。宮本は相変らず好不調の波があるが、復活を印象付けた11月防府記念2着の後もいい走りを見せており、中四国作戦で脇本雄-古性優らを沈黙させた2月奈良記念4着や3月前橋着などやはり並みの選手ではない。スピードあるまくり、カマシで桑原大志と別線を沈黙させるかも。
近畿勢も優勝を争う勢力だ。近畿の大黒柱・村上義弘や地元の神田紘輔を連れる競走なら松岡健介も後には引けない。総力戦でラインを上位独占に導けるか。競輪祭での落車の影響もなくなってきた村上はやはり怖い存在となろう。
島川将貴、柴崎淳も軽視できない実力者だ。特に島川は1月和歌山記念での落車はあったものの、2月高知記念で優参するなど復帰後もまずまずの動き。パワーは今回のメンバー中随一で、ラインがしっかりするようなら主役の座を奪い取ってしまいそう。
西九州勢とは別競走となる可能性がある原口昌平、松岡辰泰も見逃せない。比較的先手は取れそうなメンバーだし、仕掛けのタイミングが適切なら十分勝負になりそう。