ナンバーワン塩崎隼に強敵そろう
いよいよ121回生、122回生が実戦に姿を見せる。「ルーキーシリーズ」第一弾とあって未知な部分が多く波乱の要素をはらむが、新人だけで基本的には同地区同士でもラインは作らず個のレースを選択する選手が大半なことを考えれば、養成所の走りや順位を素直に評価していくべきだろう。本命は塩崎隼秀だ。養成所では競技実績に裏打ちされた落ち着いたレース運びで、主に追い込み、まくりで29勝とトップの数字を残した。これまで通り戦況を見極めてのタテ脚勝負で、卒業記念には体調不良で参加できなかった悔しさもここで晴らす。
ゴールデンキャッパーの真鍋智寛、大川剛、荒川仁が塩崎に迫る。真鍋は自転車競技のエリートで、自慢の高いトップスピードを生かしてまくりで16勝をマークした。大川もHPD教場にも選ばれた精鋭。先行で多くの勝ち星を挙げてきたことを考えれば短走路戦なら本命視も。ダッシュ強烈な荒川も切れを生かしたまくり、差しでV争いに参戦だ。
そろった埼玉勢では、真鍋、大川、荒川と並んでゴールデンキャップを獲得し、卒業記念では連勝で決勝に勝ち上がった山口多聞が侮れない。また、スピードあるまくりが魅力の安彦統賀に注目したい。
ガールズは卒業記念を逃げ切り優勝した畠山ひすいが本命だが、それぞれ在所ナンバーツー、ナンバースリーの小泉夢菜、河内桜雪の逆転は十分。特に小泉は先行から追い込みまで展開で何でもこなせるので怖い。また、先行意欲旺盛な池上あかり、渡邉遥も当所なら大駆けがある。