橋本優を指名も大接戦
脚力伯仲で難解な一戦だが、4月別府でS級初優勝を遂げるなど売り出し中の橋本優己に注目したい。A級時代は先行には拘らず流れに乗った競走というイメージが強く、S級に上がってからも単騎戦も苦にしないレース巧者ぶりが目立った橋本。それが最近はバックを取って別線を完封する競走が増えており、パワーアップもうかがえる。5月川崎も連日逃げて1着で決勝に勝ち上がると、決勝はカマして番手の山賀雅のVに貢献した。ここは高橋和也がマークに回ろりそう。好機にスパートして中部で決める。
伊藤信の一発が怖い。伊藤は19年11月以来Vはないが、4月岸和田1着、武雄記念1着、5月伊東1着とまさに白星ラッシュの近況。PIST6でも活躍しているようにタテ脚が冴えている。狙いすましての一撃を決めてくるかも。
堀内俊介も5月平塚、大垣では強敵を破って準決を勝っており、今回のメンバーなら優勝を狙っていける。地脚を生かした粘り強いタテ攻撃は威力満点だし、展開への対応力も高い。組み立てがハマればあっさりのケースも。
嵯峨昇喜郎、根本哲吏らの機動型をそろえる北勢も不気味だ。嵯峨、根本はともに4月青森G3で優参と底力がある。うまく連係できれば主導権を取って優位にレースを進める可能性は十分だろう。また、神山雄一郎、横山尚則の栃茨コンビもF1戦なら決勝の常連で軽視は禁物。