茨城勢を軸にそろった関東勢
そろった関東勢の出方でレースの流れは大きく変わってくるが、小原唯志、大薗宏の茨城コンビが軸にはなってきそうだ。地元のレインボーカップでのS級特進こそ果たせなかった小原だが、今期は文句のない戦績でダッシュを生かした自力戦でも、若手と同乗しての番手戦でも不安なく走れている。次走からは再びS級で走るだけに、V回数を伸ばして弾みを付けていきたい。
小玉勇一、山信田学の埼玉コンビに、菅谷隆司と埼京勢も充実している。5月青森の準決で重倉高史らを封じて逃げ切るなど小玉は調子を上げている。5月に連続優勝もあった菅谷まで援軍に加わってくれれば強力なラインができ上がる。
また、このシリーズで鍵を握りそうなのは地元の新鋭・中島詩音だ。国体スプリントでV実績があるエリートは3月に特班してからも徹底先行で優参を重ねている。この中島と誰が連係するかによってV争いの行方は大きく変わってきそう。
齋木翔多、石橋慎太郎の静岡コンビが関東勢を襲う。来期からS級に上がる齋木はレインボーカップで橋本瑠を出させない先行策で4着。特進はできなかったが、強力先行として改めて名前を上げた。ここもそろった関東勢、特に新人の中島には対抗心を燃やしてきそう。レースを支配して石橋と決めて勝利の雄たけびが聞かれるか。
さらに、重倉、岩本和也の北陸コンビや鈴木涼介も黙ってはいない。激戦に拍車をかける存在と化す。