総合力上位の寺沼将

寺沼将彦
総合力抜けた寺沼将彦がV争いの主役だ。1年で降級となった寺沼だが、A級では格の違いを存分に見せ付けている。9場所走って全て決勝に乗り、4V、準V3、決勝3着1回。ここまで確定板を外したのは僅かに2走と驚異的な安定感で、まさにどこからでも来る脚だ。自分で自力自在に組み立ててもスキはないが、同郷の柿本大貴、1月当所MNを制している植原琢也と地区の機動型がいるここは前をしっかりガードからゴール寸前で抜け出しを決める。地元の須藤直道も埼京勢の連係から連進出を狙う。
林昌幸、蒋野翔太、二條祐也と四国勢にも好脚がそろった。ラインをけん引する林は徹底先行で売り出す19歳のルーキー。5月武雄で逃げ切り優勝している機動力で別線完封は十分だろう。
寺沼と負けず劣らずの鬼脚ぶりを発揮している小林弘和も有力なV候補だ。自力も残す古川貴之に任せるか、自分が前で戦うかは流動的ながら、最後は鋭く伸びてくるだろう。
5月青森での落車の影響がなければ前川大輔も怖い存在だ。コンスタントに優勝も飾っている自力型で、ここも先行基本に積極的に前々へ攻めてこよう。