山口多が地元Vだ!!

山口多聞
「ルーキーシリーズ」最終戦は500走路の大宮で開催。前回生と同様、試練の一戦となりそうだ。121期のV争いは山口多聞をはじめとした地元勢がハッスルしよう。山口は初戦の松戸を11着。番手にハマった一丸尚にVこそ奪われたが、連日のレース内容は満点だった。在所時に2度ゴールデンキャップを獲得した素質はダテではなかった。持ち前の強地脚でホームの長走路を攻略する。松戸で331着だった安彦統賀は学生時代に中距離種目で鳴らしたレーサー。最終日には前々に攻めてからの先まくりで在所2位の大川剛らに圧勝している。松戸の決勝で山口に離れた雪辱に燃える加藤将武、スケルトン出身の最年長レーサーの近藤圭佑らも含めた地元軍団がVを譲らない。また、関東勢では治田知也、滝本幸正の新潟コンビにも注目。
ナンバーツーの大川は松戸では予選1で近藤、予選2で加藤、最終日は安彦に敗れただけに期するものがあるだろう。早期卒業の2人を除けば競走訓練での先行の勝ち星は在所トップのゴールデンキャッパーだけに必ず巻き返す。長走路でも持ち味の積極策で地元勢を襲う。対照的に松戸で12着と猛アピールした五十嵐綾は流れを見てのタテ攻撃で再現を目指す。
松戸はまくり連勝で決勝に勝ち上がった日高裕太やナショナルチームに所属した経験もある荒川仁ら南関勢にも精鋭がそろう。
西の遠征勢はまだ未知数な選手ばかりだが、卒記チャンプの纐纈洸翔はV候補に挙げられよう。成長株の勢いをここでも示すか。今回生で唯一人3回連続でゴールデンキャップを獲得した村田祐樹、松戸で321着と好走した中釜健次も見逃せない。
ガールズは何と言っても畠山ひすいだ。卒業記念を逃げ切り3連発で制すると、デビュー戦の松戸でもその実力の高さを見せた。予選1は堂々の逃げ切り勝ち、予選2も無念の失格に終わったものの逃げ切っていた。ナンバーワンの又多風緑や、松戸を11着、続く松山も21着と好走して株を上げた池上あかり、高い機動力を誇る渡部遥らをパワーで圧倒する。また、レース巧者の塩田日海や渡邉栞奈や、巻き返しに燃える在所3位の河内桜雪らの追撃も許さない。