元気一杯の上田学に期待
吉武信太朗、上田学の愛媛コンビがV争いをリードする。本命に推す上田は51歳を迎える大ベテランとは思えないくらい差し脚が切れている。降級の今期の優勝こそ1回だけながら、決勝での確定板入りは多く、3連対率は驚異の80%。吉武との連係は久々だが、ワンツー実績もあり、好追走から最後は鋭く抜け出す。吉武も来期はS級に復帰する機動型。3連覇もあった前期に比べて今期は特に目立つヒットこそ見られないものの、準V2回など成績はまとまっているとめている。そろそろ会心の逃走劇を見せたい。
地元ホームの藤田剣次は楢原由将と同乗が叶えば黙って目標にしそうだが、不在なら谷元奎心を足場に1月当所以来のVを目指す。12月防府で予選ながら連独占が決まっている2人だけに息は合う。谷元は仕掛けが早いタイプではないものの、図抜けた機動型は見当たらない今シリーズならパンチ力ある一撃で別線粉砕は十分だろう。
前川大輔、岡部芳幸の福島コンビに、山下貴之。東の遠征勢にも一発ムードが漂う。軸になる前川は自在な走りが板に付いてきたが、もちろん以前のように長い距離を踏んでも勝負できる。今期はV1、準V2回、決勝3着も2回と安定感ある走りを続けており、後手を踏むことがなければ東勢で上位独占に導ける。