強豪ぞろいで大激戦
各地区に強豪がそろってVの行方は混とんとしているが、層の厚い九州勢にとっては譲れない一戦だ。本命には園田匠を推す。全日本選抜で落車して以降はらしくない競走が続いたが、成績自体は崩れていないし、開き直って臨んだダービーで二次予選を勝つなど着実に上向いてきている。松本秀之介、中本匠栄の熊本勢とは別となりそうだが、昨年10月の寬仁親王牌から好走続きでランクアップを果たした山田庸平やウィナーズカップ、ダービーでともに2連対と伸び盛りの伊藤颯馬と九州には力ある機動型がそろっている。そのスピードを貰って園田が突き抜ける。もちろん、山田からも狙える。集中力高くレースを運んでいければ、最後はタテ脚発揮でV獲得といこう。
島川将貴、阿竹智史の徳島コンビに香川雄介と四国勢も豪華布陣。ダービーでは3度の確定板入りと落車の影響もなくなって上昇気配の島川の自力攻撃が決まれば、4月青森G3で準V、5月大宮では完全優勝している阿竹に絶好の勝機が訪れる。
連係実績は豊富な山田久徳、村上義弘の京都コンビを狙ってもいい。ダービーは落車明けで精彩を欠いた村上だが、その前の4月武雄記念では決勝に乗っている。その決勝では村上を背負ったことで稲川翔が先行したほど存在感はまだまだ大きい。1月高松記念を含め今期3Vの山田の走りからは目が離せない。