ルーキーシリーズ好走の地元日高裕
本格デビュー戦を迎える121期生がV争いをリードする。中でも注目は地元の日高裕太だ。在所順位は33位と目立たなかった日高だが、卒業後は気配一変。ルーキーシリーズの5月松戸11着、大宮11着で一躍名前を上げた。本人も“周りが見えているし、力が付いている”と自信を増しており、タイミングを逃さない仕掛けで期待に応えて繰れそうだ。また、南関には齋藤雄行もいる。適性出身のゴールデンキャッパーで将来性は満点。ルーキーシリーズは臆せず自力で勝負して松戸331着、大宮442着だった。ここも日高とは別線で勝負しそうだが、思い切って飛び出してトップスピードを生かし切る競走ができれば一発十分。ただ、この開催は新人の番手に最大の強敵がいそう。前期の競走得点が90点オーバーの須藤誠だ。失格点があっての降格だが、前期は2回の優勝などそれまでとは別人のような伸びだった。目標に事欠かないだけに、差し切りからの狙いを本線としてもいいだろう。
前記の大宮で日高と好勝負を演じた安彦統賀が対抗心を燃やす。安彦もルーキーシリーズ2戦はオール確定板入りと実力の一端を披露。学生時代にはトラック中距離種目で輝かしい成績を残したエリート候補生で在所成績でもトップ10に入っている。本格デビューしたら先行基本の積極策で南関勢を苦しめるか。
小坂丈、黒滝大翔の茨城勢もハイレベルな戦いに加わっていきたい。