主役は譲らない池野健
全国27番目の開催場として岸和田でもミッドナイト競輪が始まる。開幕戦の主役は仲野結音、池野健太、内山貴裕、河村章憲らの近畿勢が譲らない。本命の池野は怪我もあって前期S級は不本意な成績に終わったが、5月に実戦復帰すると自力で毎場所のように確定板入りを果たしていてやはり底力がある。昨年後期のA級戦では失格を連発してS級点を取れなかったとはいえ、自力、番手戦とメンバーに応じて使い分けて優勝5回など無双状態だった。6月向日町MNを制するなど売り出し中の地元仲野がしっかりレースを組み立てられれば、好ガードから鋭く抜け出す。
矢口大樹、山本健也の千葉コンビも意地を見せたい。ともにA級だからと無条件で狙えるような近況ではないものの、矢口は相変わらず先行基本の積極策に徹していて21年前期のA級では優勝も取っていた。落車、失格が多くて波に乗り切れない山本も21年後期のA級ではさすがに着はまとめていた。ツボにハマればの期待は持てるだろう。
荒木貴大、樋口開土の機動型に、和田禎嗣、伊藤亮と追い込み陣もそろった埼京勢、機動力高い小池千啓に佐藤悦夫の栃木コンビ。関東勢もなかなかの布陣でむしろここを狙ってみる手もありそう。中でも注目は城戸俊らを押さえて5月伊東MNを逃げ切り優勝した荒木だ。