常次勇の機動力が一枚上
シリーズの目玉になるはずだった新人の日高裕太が本格デビュー早々に誘導員早期追い抜きの失格で欠場に。だが、代わりに追加あっせんとなった常次勇人が堂々主役を務めることとなろう。常次はルーキーシリーズから迫力ある先行勝負で名前を売っており、本格デビュー戦の7月前橋は逃げ切り3連発で完全Ⅴ。地脚脚質で長い距離を踏んで勝負できるだけに、ここも誰にも主導権を譲らず押し切ってしまおう。
長谷川飛向にも期待が持てそう。7月函館3着、宇都宮1➍着と本格デビュー後はⅤこそ取れていないが徹底先行を貫いて予想以上に動けている印象。ここも瀧澤教場出身者としてのプライドを胸に思い切りのいいレースで常次に真っ向勝負を挑む。
格なら、前期A1班で、2回優勝して92点台の競走得点を誇った須藤誠が断然だ。降格しての2走を優参に失敗とチャレンジも甘くないという戦績だが、吉原友彦を目標にできそうなだけにチャンスはある。吉原は今年1月の降格からほとんどのレースで優参し、決勝でも確定板入りが非常に多い。勝負所では新人にも決して見劣りしない機動力をここも発揮してくるはずだ。
降班2戦目の7月函館MNで中団先まくりを決めて堀航らを相手に優勝した大中拓磨も注目の存在だろう。1・2班戦では負け戦で時折り連に絡む程度だったが、チャレンジでは機動力が通用する。