力強さを取り戻した矢口大
このメンバーなら矢口大樹の機動力が上位。遠藤勝行との南関勢を中心視する。万全の状態で走れることが少ない矢口は降級の今期も不安な状況でのスタートだったが、蓋を開けてみれば好調時の力強さを取り戻した快進撃。初戦の岸和田MNで仲野結、池野健らそろった近畿勢と好勝負を演じて準Ⅴとなると、3場所目の川崎MNでは堂々の逃げ切り優勝を決めている。これには本人も手応えを感じた様子で、ここも自信を持って主導権を奪って勝負して別線を完封しそうだ。
矢野昌彦も降級3場所目の8月平を着とらしさを取り戻してきた。初日特選を2車出さしてのまくりで快勝すると、準決は突っ張り先行でペースをつかんで堂々の押し切り。地元の平石浩之らを連れて好機にスパートすれば逆転も。
今シリーズは遠征勢も充実していて、竹澤浩司、坂上忠克の北陸コンビや中川繁樹、金子浩貴の京都勢も一発を秘める。特に中川はともに番手戦ではあったが、直近5場所で2回優勝して気を良くしている。
また、展開がモツれるようだと高木翔、坂本拓也の北勢にも出番がありそう。